陶工

土に触れれば、言えない声が器になる──選ぶのは、あなたの手。

あらすじ

灰が降り続ける火山の麓の村。主人公のアカリは、かつて別の世界で陶芸教室の講師をしていた女性で、彼女が直接手渡した土だけが特別な「働き」をする――持ち主が言葉にできない感情を器の模様として焼き付ける能力だ。しかし壊れればその感情は外へ飛び出し、代償としてアカリは火の熱さを感じられなくなる。 噴火と外部からの干渉に揺れる村で、アカリは能力を独占せず村人たちに合意のもとで土を渡し、器を作らせることで共同体を守ろうとする。黒い杯を印とする外部勢力の要求や、窯や資材の窃盗、議会や監視の圧力といった外的脅威が重なり、アカリは割れた器から何が起きるかを知るがゆえに慎重に選択を迫られる。 読みどころは、陶器に刻まれる「言えない声」が象徴する記憶と痛みの扱い方、代償と合意の重さ、火と灰に満ちた情景描写、そして窯から聞こえる子守歌のような不気味な審美だ。アカリと村人たちがどう選び、どのように共同で悲しみを抱えるかが中心の軸となる物語です。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第5章
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 第一部幕間
  15. 第15話 第13章
  16. 第16話 第十四章 灰に残る掌
  17. 第17話 第15章
  18. 第18話 第16章
  19. 第19話 第17章
  20. 第20話 第18章
  21. 第21話 第19章
  22. 第22話 第20章
  23. 第23話 第21章
  24. 第24話 第22章
  25. 第25話 第23章
  26. 第26話 第24章
  27. 第27話 第二部幕間
  28. 第28話 終章
  29. 第29話 巻末特別章