海辺の放送部で期限つきの恋人役は別々の未来を応援する
共同で作った声だけが、選択のかたちを残す。
あらすじ
潮風のにおいが満ちる高校の放送部を舞台に、潮野湊は「共同で作ったもの」にだけ人の痕跡を読み取れる能力を持つ。湊は白雪とともに文化祭の配信や番組制作に取り組みながら、期限つきの恋人役という立場と、自分の力が持つ代償に向き合う。校内外からの評価や規制、外部解析や利害の圧力が高まるなかで、部と仲間、個々の進路や意思をどう守るかが問われる。痕跡を手がかりに真実を探る一方で、決めつければ共同性は壊れ、急げば何も残らない――彼らは選択と共同制作の境界を探りながら、次の一手を模索していく。