雪鎖の巫女と百鬼城

嘘を裂く左手が、約束の在り方を問い直す。

あらすじ

雪に閉ざされた白綱郷を舞台に、白城ユキネという「声のない巫女」が、自分だけに見える〈嘘の亀裂〉を手がかりに町の異変に立ち向かう物語。年に一度の雪祭りで現れた紙の獣や、城が進める「百鬼鎖」と呼ばれる契約の統合が、人々の記憶や名を奪っていく。ユキネは禁じられた短刀〈結び断ち〉を振るう代償として左手の感覚を失いつつ、城主家の痕跡と母の筆跡を追って北へ向かう。鉄輪を携える少年兵トウマ、山猟師アサギ、契を嗅ぎ分けるスズら仲間と共に、嘘と契約の裂け目を辿るうちに、町と自分の選択を問い直す局面へと導かれていく。雪と墨、朱の札が織りなす和風の幻想譚で、真実を見抜く力とその代償、名を与えることの意味が問われる。

エピソード

  1. 第1話 序章 雪祭りに来るもの
  2. 第2話 第一章 落ちこぼれ巫女の左手
  3. 第3話 第二章 鉄輪の少年兵
  4. 第4話 第三章 山猟師の「帰れ」
  5. 第5話 第四章 契喰いの少女
  6. 第6話 第五章
  7. 第7話 第六章 母が焼いた頁
  8. 第8話 第七章 雪崩の夜、町の手
  9. 第9話 第八章 百鬼城の門
  10. 第10話 第九章 城主の合理
  11. 第11話 第十章 名前を与えない戦い
  12. 第12話 第十一章 母の契文
  13. 第13話 第十二章 百鬼鎖を断つ
  14. 第14話 終章 北峰の第五杭