市民プールで完璧主義の生徒会長は本音を言う練習をする
共同で作ったものだけが、こぼれた本音を残す。
あらすじ
市民プールを拠点に生きる生徒会長・朝倉澄は、完璧であろうとする自分を解いていくために「本音を言う練習」を始める。彼女には二人以上で共同制作したものにだけ人の気持ちの痕跡が残るという力があり、その扱い方を仲間たちと模索しながら、布やタイル、帆布や紙舟を作ることで相手の本音に触れようとする。だが市役所や報道、業者からの外圧や、能力を使うたびに消耗や記憶の欠落といった代償が立ちはだかる。公に告発するか、参加者の主体性を守るか──澄は仲間と地域の間で選択を迫られ、完璧主義と向き合いながら関係の作り方を学んでいく。