夢鉱島のセラピスト
夢を聴く者が選ぶ、声の扱い方。
あらすじ
レムは前世の臨床心理士・透の記憶を引き継いで生まれ変わった。雲海に浮かぶノア環礁で、人々の睡眠に残された感情が結晶化した「夢炭」を扱う潜航班に参加しながら、聞くことの技術とその代償を学んでいく。彼らの仕事は夢を採取して燃料や灯りに変えることだが、夢の「声」を誰かの動力にするか、選択の余地を残して保存するかという倫理的対立が生じる。監督官グロウの増産要求と塔や灯台を巡る危機、そしてサイをはじめとした残夢を前に、レムは仲間のミナ、ユノとともに「正しく聞く」ことの意味を問い直しながら航海を続ける。記憶と責任、選択の重さが交錯する、聴くことを巡る物語。