離島の保育所の保育士は店を畳まない

磨けば、島の声が見える。

あらすじ

海野綾は、離島の小さな保育所で道具を丁寧に手入れする女性保育士だ。彼女が磨いたスプーンや皿、木の玩具は、誰かがそれを使う瞬間にだけその人の「疲れ」を一度だけ映し出す──ささやかで不完全な力だが、使い過ぎれば力は消え、綾自身が眠れなくなる代償がある。そんな折、自治体の「効率化」や外部調査が持ち込まれ、保育所(兼店)が閉鎖・用途変更の危機にさらされる。綾は力をどう使うか、仲間や島の人々とどのように声を合わせるかを問われ、個人の癒やしと行政の数値化という相反する論理の間で選択を迫られる。波の匂い、台所の手仕事、住民集会や視察の場面を通して、共同体の意思と小さな儀式の価値が丁寧に描かれていく物語。結末は読者の手に委ねられ、主人公と島がどのように決断するかが読みどころとなる。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第5章
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 第一部幕間
  15. 第15話 第13章
  16. 第16話 第14章
  17. 第17話 第15章
  18. 第18話 第16章
  19. 第19話 第17章
  20. 第20話 第18章
  21. 第21話 第19章
  22. 第22話 第20章
  23. 第23話 第21章
  24. 第24話 第22章
  25. 第25話 第23章
  26. 第26話 第24章
  27. 第27話 第二部幕間
  28. 第28話 終章
  29. 第29話 巻末特別章