異世界転生薬湯師の軍師
湯と匂いが、戦場の選択を問い直す。
あらすじ
異世界に転生した薬湯師・ナツは、戦地の小さな湯場で傷ついた兵や村人を休ませる仕事を請け負う。彼が湯に落とす薬草は一人分の「休めない理由」を匂いから読み取るという特殊な力を持ち、その代償として悪夢に苛まれることもある。軍の統制と住民の疲弊、そして補給に混ざる“焦げた薬草”という不審な痕跡が、ナツと仲間たちを制度の深部へと駆り立てる。療養の場を「選べる場」として守ろうとする彼らの奮闘と、焦げの出自を巡る調査が交錯する中で、休息の意味と代償が問われていく。