灯火斧の観測員と夢見兵団
合意でしか動かない斧。選ぶのは、誰の声か。
あらすじ
観測員のミカは、避難区で人々の夢を「配る」力を持つ組織・夢見兵団と対峙する。彼女たちの手にある灯火斧は、仲間との〈合意〉によってのみ一度だけ現実を変えうる道具だが、単独使用には身体的な代償が伴う。夜のプレハブ群や広場、廃観測施設、塔や放送端末を舞台に、合意を守って人々の主体性を取り戻すか、迅速な介入で失われた命を救うかという選択が繰り返される。制度として組織化された「夢」の流通の源を探り、仲間と避難民の意志をどう繋ぎ直すかが物語の軸となる。儀式と代償、そして誰が選ぶのかを問う群像劇。