月蝕湖のダイバー――沈都の命脈を継ぐ転生救難士
欠ける月と、つなぐ手。救難譚
あらすじ
三日月形の湖と水没した古都を抱く集落ルナ・リーフ。十三歳のレオは胸に下げた月形の金属片とともに、救難隊の一員として沈んだ村人たちを救う訓練と実務に向き合う。湖には“月汐読解”と呼ばれる水底の線が現れ、鐘の合図とともに時間や記憶に関わる装置の影が浮かび上がる。救助活動と、時間を固定する装置をめぐる王国や村の決断が交差し、レオと仲間たちは命を救う手順と個々の記憶や代償の重さの間で葛藤する。沈都の心臓部に迫る探索、満ち欠ける月光の下で明らかになる謎、仲間同士の絆が読みどころ。