雪原の診療所の看護師は一人で頑張らない
一人で抱えない、雪の診療所の小さな光。
あらすじ
瀬川凛子は、雪に閉ざされた小さな診療所で看護と暮らしの手入れを続ける女性だ。布や道具を丁寧に整えることで、使い手の「疲れ」が一度だけ淡い光や形として見えるという独特の感覚を持つ。ところが町を巡る「統合開発計画」によって診療所の存続が揺らぎ、効率性や数字で生活が測られようとしている。凛子は自分だけで抱え込むのか、仲間と頼り合って声をあげるのかを問われ、集会や投票、手入れの営みを通じて住民たちの暮らしと選択を可視化しようとする。心温まる日常描写と、診療所を守るための共同の思考と決断が読みどころ。