古民家シェアハウスで秘密を共有する医学生は一緒に休むことを覚える
手を重ねて残るものが、休むことの理由を問い直す。
あらすじ
医学生の葵は、二人以上で同じ物を作るとそこに残る“気配”を感じ取る能力を抱えて古い家のシェアハウスに身を置く。縁側と梁、陶土や木工、織物を介した共同制作の時間が、疲労を癒し人と人をつなぐ一方で、代償として身体と集中力を奪う。そんな折、匿名の告発と学内や行政の調査が持ち上がり、住人たちは公にするか守るか、あるいは別の道を選ぶかという決断を迫られる。手仕事の痕跡、仲間との選択、制度と個人の交差点が静かに揺れる物語。