蒼天の雛竜と星喰いの王国
色も音も薄れていく世界で、記憶を紡ぎ直す小さな灯火の物語。
あらすじ
リュネは、かつて「空を読む者(灯)」だった記憶を帯びて、王都の辺境で灰色の幼竜ノアと出会う。やがて空から色や音が“抜け落ちる”異常が広がり、人々の記憶や日常が薄れていく。塔の観測記録を改ざんして事実を隠そうとする権威と、処分を求める王命──その狭間で、記録を守る塔の研究員ミレア、道具師のカイらと連携しながら、リュネは「予兆編み」で未来の線を辿り、失われた声と色を取り戻そうとする。代償として個人の記憶が削られる危険、装置と黒い鱗が示す不可解な根源──その謎をめぐる対立と、仲間たちの小さな連帯が物語の核となる。