噴火槍の鍵師と雲上連邦
合意が鍵になる──一度だけ動く槍と、それに伴う代償の物語。
あらすじ
避難民のテント群が並ぶ砂地──空を隔てて監視機が旋回する世界で、人々は選択の権利を守ろうとする。噴火槍と呼ばれる古い器具は「仲間の合意」によって一度だけ現実を変えうる力を持つが、単独で使えば身体の一部を失う代償がある。鍵師と呼ばれた者たち(紅井ミサキ、結城鍵也ら)や医師、整備士らは、連邦が仕掛ける登録票や代替意志の仕組みに対抗しながら、誰と何を救うべきかを巡る合意を重ねていく。監視網の目、偽造された同意、槍に刻まれた謎──一度きりの行動の重さと代償を抱えて、人々は選択の場を取り戻せるのかを問う群像劇。