星を落とす傭兵は王国の嘘を暴く
記憶を削り、声を綴る。真実を選ぶのは誰か。
あらすじ
赤い粒のような“星”が降り、村々を裁定していく王国──サイルは傭兵として被害者の証言を綴り、落星の真相を暴こうとする。だが「証綴り」という術は他人の記憶を束ねる代わりに、使う者の個人的な記憶を削っていく。辺境の焼け跡から王都の議場、城内の祭壇や研究所まで、サイルと仲間たちは証拠を集め、儀礼と国家の言葉によって証言が管理される仕組みと対峙する。真実を公にするか、住民の選択を守るか、能力の代償を誰が負うのか──記憶と正義を天秤にかける過程と、人々の選択と裏切りが描かれる作品。読みどころは「証を綴る」儀式の緊張、星が落ちる視覚的描写、仲間たちの葛藤とサイルの献身が生む倫理的ジレンマだ。