磁気嵐の宇宙海賊
記憶を代価に、方角を示す金属片。小さな海賊の選択。
あらすじ
カイ・リムは帯域航行圏を彷徨う小さな海賊船スプロケット号の一員だ。磁気嵐と瓦礫の海に囲まれた“ストランド”で、彼らは漂流民の救助と略奪のはざまで日々を生きる。あるときカイは羅針を示すというシャードの欠片を手に入れ、それを頼りに廃炉へと向かう決断をするが、シャードを使うたびに自身の記憶が剥がれていくという代償があった。仲間のマーヴ、セリオ、ヌーラ、子どもピトらと対立や協力を繰り返しながら、外部勢力「グラス・トラック」との衝突、共同体を守るか利益を取るかという選択が迫られる。記憶と責務を天秤にかける行動、磁気嵐の描写、仲間たちの葛藤が物語の読みどころだ。