孵化前の和平使節

記すことは、誰かの痛みを抱くこと。言葉の代償が、和解の重さを問う。

あらすじ

久瀬透は、言葉を届かせる能力――「意図翻訳」を持つ外交官だった。しかしその力は代償を伴い、発動するたびに記憶や語彙を失っていく。戦火に引き裂かれた谷で、記録官のミナと若い雄竜ラグは、黒曜の卵を巡る取引と選択に直面する。古い碑文の原本と、三本線の印章に隠された改ざんの痕跡が明らかになるにつれ、言葉の力と歴史の書き換えが衝突する。透は「聞き手」として、失うものを覚悟しながらも言葉で痛みを抱き、敵と味方の声を繋ごうとする――記録と和解を巡る倫理と犠牲を描く物語。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第一章 殻の内側の外交官
  3. 第3話 第二章
  4. 第4話 第三章 敵の名を呼ぶ
  5. 第5話 第四章
  6. 第6話 第五章
  7. 第7話 第六章
  8. 第8話 第七章
  9. 第9話 第八章
  10. 第10話 第九章
  11. 第11話 第十章
  12. 第12話 第十一章
  13. 第13話 第十二章
  14. 第14話 終章