異世界転生紙芝居屋の救世主
紙一枚に託す「続き」。奪われる記憶と、子どもたちの声。
あらすじ
白布と古い木箱を携え、ナギは路地や広場で紙芝居を開く。箱に残る「白紙の最終頁」は、観客が自発的に「つづき」を望むときだけ絵から短い幻を立ち上げ、見る者の意志によって行き先を示す。しかし軍の宣伝と、逆さに打たれる拍子木──人々の声を恐怖へ傾け記憶を塗り替える装置──が町を覆い、恐怖で引き出された声は幻を敵の物語に変えてしまう。ナギは子どもたちに自分の言葉で結末を選ばせる術を広めながら、失われる記憶の代償と向き合い、検問や式典、記録庫の壁と対峙していく。選択の重み、仲間との議論、公開の場での対決など緊張感ある場面が続き、声と物語をめぐる闘いが展開する。