水族館で結婚式を嫌うプランナーは故郷に帰る理由を探す
水槽の青が誘う、指先の記憶。
あらすじ
相沢凪は水族館で式を作るウエディングプランナー。二人が共同で作った物にだけ残る“痕跡”を触れて読む不完全な力を持ち、商業的な評価や演出に飲み込まれた結婚式の現場で違和感を抱いている。評価アルゴリズムや査定員の圧力に抗いながら、来場者参加型の儀式を仲間と共に守ろうとする一方で、指輪箱の裏に記された故郷の名が彼女に帰郷の理由を探させる。力を使うたびに失われる記憶という代償と、選択を奪う制度との対立。凪は何を守り、何を取り戻すのかを自分の手で確かめようとする。