月刃機の巡回員と魔導庁
合意でしか動かない刃。選ぶのは誰だ。
あらすじ
ルイは塔の先端に佇む“月刃機”という冷たい装置とともに、避難民の中で合意にもとづく行動を模索する巡回員だ。月刃機は仲間と共有した作戦だけを一度だけ実現する力を持ち、単独使用には身体的な代償が伴う。対するのは、移送と選別を進める魔導庁――監視ドローンや視察官たちが市民の選択を奪おうとする。ルイと仲間たちは投票や合意の仕組みを作り直し、装置をどう扱うかを巡って市民と制度の間で決断を迫られる。読みどころは、技術と儀礼が交差する“合意”の重さ、仲間同士の信頼と犠牲、そして一度きりの力が生む緊迫した局面だ。