忘却王国のノア

記憶が映すのは過去か、それとも選ばれなかった未来か。

あらすじ

回帰雨が記憶の断片を街に映す王都。ノアはかつて記憶を保存する装置を設計した技師だが、前世の名や最期の景が欠けた「空殻」として扱われる十六歳の少年でもある。装置は選ばれなかった可能性を合成し、選択の意味を薄めていく――その倫理に気づいたノアは、自らの発明と国家の運用の狭間で揺れる。護衛リゼ、道具を携えたトト、命令に従うカイ、そして制度を動かす者ヴァルドらが交錯する中で、法廷での審問や記憶晶の検証が明らかにするのは、記憶と解釈の層だった。白い地図や中枢炉、回帰雨という象徴が重なり合う物語は、失われた過去とこれからの選択をめぐる葛藤と、記憶をめぐる共同の決意を描く。彼らはまだ答えを持たないまま、白い地図に何を描くかを自ら選ぼうとする。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第一章
  3. 第3話 第二章
  4. 第4話 第三章
  5. 第5話 第四章
  6. 第6話 第五章
  7. 第7話 第六章
  8. 第8話 第七章
  9. 第9話 第八章
  10. 第10話 第九章
  11. 第11話 第十章
  12. 第12話 第十一章
  13. 第13話 第十二章
  14. 第14話 終章