商店街の写真館で遠回りする同級生は季節限定の約束を守る

写真に残るのは、記録か──それとも触れ合いの痕跡か。

あらすじ

商店街の古い写真館を拠点に、茜とその同級生たちは四季ごとに一枚ずつ「共同で作る」約束を続けている。彼らの間には、共同制作物にだけ残る微かな“痕跡”を感知する力を持つ者がおり、それを手がかりに関係の機微や互いの揺らぎを確かめてきた。だが写真を行政や評価システムが「データ」や「証拠」として扱おうとする動き、差押えや掲示板のランキングといった外部の圧力が強まり、個人的な記憶と共同の約束が危機に晒される。暗室の匂い、ポラロイドや押し花、季節ごとの儀式めいた作業――温度と匂いで描かれる日常描写と、能力の代償、仲間たちの選択が交錯する物語。彼らは写真館と約束をどう守るのか、誰に差し出すのかを突きつけられながら、それぞれの決断を迫られていく。結末の核心には触れず、読むほどに濃くなる暗室の時間と、共同制作の儀礼が読みどころ。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第5章
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 第一部幕間
  15. 第15話 第13章
  16. 第16話 第14章
  17. 第17話 第15章
  18. 第18話 第16章
  19. 第19話 第17章
  20. 第20話 第18章
  21. 第21話 第19章
  22. 第22話 第20章
  23. 第23話 第21章
  24. 第24話 第22章
  25. 第25話 第23章
  26. 第26話 第24章
  27. 第27話 第二部幕間
  28. 第28話 終章
  29. 第29話 巻末特別章