継ぎ目の王冠と廃都の修復士

忘却を代償に、街の綻びを縫い合わせる──静かな修復譚。

あらすじ

綴(つづる)は前世の記憶の一部を失いながらも、壊れたものを見分けて繕う手先の感覚だけを頼りに生きる修復士。十六歳の身体になって妹・真帆を王都へ送り届ける途中、廃都オルディナへ足を踏み入れる。瓦礫と赤錆に覆われた街には、鐘楼や水路、議場といった“継ぎ目”が残り、それらを直すことで人々の避難路や記憶がつながっていく。だが遺産院は都市を危険遺構に指定して修復権を奪おうとし、中央水門の崩落はその緊張を突きつける。綴はノク、リュネ、ガルムら仲間とともに、音や触感を手がかりに機構の真実を探り、忘却を代償に街と人々の選択をどう繋ぎ直すかを問われる。手仕事の描写と音のモチーフを通して、記憶と共同体の在り方を描く物語。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第一章
  3. 第3話 第二章
  4. 第4話 第三章
  5. 第5話 第四章
  6. 第6話 第五章
  7. 第7話 第六章
  8. 第8話 第七章
  9. 第9話 第八章
  10. 第10話 第九章
  11. 第11話 第十章 崩落する中央水門
  12. 第12話 第十一章
  13. 第13話 第十二章
  14. 第14話 終章