獣廷書記

白い行を読むたび、代償が刻まれる。歴史を誰が数えるのかを問う裁判譚。

あらすじ

紙谷澄は三十七歳の監査官としての記憶を持ちつつ、少女の姿で地下の裁き場「黒角獣廷」に立つ。ここで彼女は文書に触れ、声に出して読むことで欠落した行や改ざんを暴き出す力を持つが、その代償として記憶の一部を失う。黒い文鎮と左手親指で紙の角を押さえる習慣が彼女を繋ぎ止め、騎士リュネ、石人ガラム、夢喰いのネネ、水盤のヴァルグ、老判事ミルザらとともに、文字を持たない証言や封印された歴史の“白い行”をめぐる審理に挑む。誰の声を歴史として刻むのか――記録と正義、保護と暴露の間で揺れる判廷の葛藤と、紙の余白に響く小さな抵抗が物語の軸となる。

エピソード

  1. 第1話 序章|雨の向こう側
  2. 第2話 第1話 黒角獣廷の臨時書記
  3. 第3話 第2章|獣廷書記
  4. 第4話 第4章|獣廷書記
  5. 第5話 第5章|獣廷書記
  6. 第6話 第6章|獣廷書記
  7. 第7話 第11章|獣廷書記
  8. 第8話 第一部幕間|残された約束
  9. 第9話 第14章|獣廷書記
  10. 第10話 第16章|獣廷書記
  11. 第11話 第17章|獣廷書記
  12. 第12話 第19章|獣廷書記
  13. 第13話 第20章|獣廷書記
  14. 第14話 第22章|獣廷書記
  15. 第15話 第24章|獣廷書記
  16. 第16話 第二部幕間|選び直す夜
  17. 第17話 終章|新しい朝
  18. 第18話 巻末特別章|巻末特別章