牧場スライム先生の終戦記
教えることは、選ばせること。戦後の牧場で始まる小さな決断。
あらすじ
灰島透は前世で教師だった男。戦後の土地と小屋を相続し、言葉を持たない薄い蒼緑のスライムたちを世話しながら「次にできる一歩」を示す日々を始める。測量士リュネ、片腕の魔族薬師バルド、記憶を宿すスライム・ミルらと共に、封印地に隣接する牧場を守ろうとするが、復興局の監察官セドラムからの焼却・立ち退き命令が迫る。井戸から漏れる“記憶の雨”や村人たちの分断が緊張を高める中、透は教壇で培った「選ばせる教育」を地域の選択に応用し、同意と準備を通じて共存の道を探ろうとする。