法廷の悪役令嬢は兄の冤罪を晴らす
銀の糸が刻む代償──法を読み替えて兄の名誉を取り戻す少女の物語
あらすじ
レイラは評定院の大広間で“断罪役”を命じられた貴族令嬢。檻に入れられた兄セドリックは無実を訴えるが、慣例と書面で固められた裁きの仕組みが彼を追い詰める。レイラは家と兄を守るため、古い羊皮紙や写しを手がかりに「読み替え」と呼ばれる制度的解釈を用い、同意を取り付けながら冤罪の証拠を探す。夜の図書室での探索、評定院での公開討議、密かに交わされる印章と補助台帳――彼女は仲間たちと共に制度の矛盾を暴きつつ、行使する力に伴う“銀の糸”という代償に向き合わねばならない。法と慣習、合意と犠牲が交錯する法廷劇の行方と、レイラの選択が読みどころ。