橋上の反乱記
誓いの力には代償がある。橋と記憶を天秤にかける少年たちの選択。
あらすじ
聖禄橋を守る十五歳の橋守、風里カゼトは、木板に誓いを刻む〈刻誓〉という力を持つ。しかしその行為は橋の損耗と自身の記憶の喪失を伴い、代償は日に日に大きくなる。白紋会や王都の介入、誓約を商品化しようとする利権勢力が出現する中、カゼトと仲間たち(修理手のヒナセ、書記のアユミ、老橋守タルク、元近衛のロウ)は、強制でない合意を基盤にする「共誓」を提案し、制度の在り方を巡る抗争と調査に巻き込まれていく。禁術の痕跡や増幅された誓いの痕跡を巡る謎、共同体を守るための選択とその代償が物語の中心であり、決断の重さと人々の声が読みどころになる。