鍛星のクラフト・レゾナンス
金属が語る記憶を聴き、痛みを分け合う鍛冶師たちの旅路
あらすじ
真壁奏太──通称カナタは、金属に触れて“素材の残響”を聴き取る鍛冶師であり、かつて法人営業として現場を見落とした過去を抱えている。鉱山の事故と星鉄をめぐる事件をきっかけに、弓手のリノ、封印された怪力を抱えるガルド、傷を癒す術を秘めたセイアといった仲間たちと出会い、欠けた大剣の五つの輪を巡る共鳴鍛造に関わることになる。彼らは金属の声が映す記憶と向き合い、刃を再生するための代償や分担をめぐって選択を迫られる。一方で、秩序を掲げる武器院の監査官ヴァルクや、星鉄兵器に潜む別の信号が立ちはだかり、町や鉱夫たちの暮らしをどう守るかが問われる。聞き取りと約束によって人と道具の関係を織り直していく過程、禁じられた治癒の火や星鉄の脈動がもたらす不穏さが読みどころのひとつだ。