月蝕校正士と忘れられた神託

月光が欠けた文字を照らすとき、校正は記憶と引き換えの行為になる。

あらすじ

三十年の校正者としての記憶を持つ者の意識が、十五歳の少年リオネルの身体に宿った。月光の下でのみ「欠けた活字」を読み取り、改竄を正す能力――だが文字を直すたびに記憶が削られるという代償があった。王都では王女セレネが神託の原文を民に公開しようと動き、リオネルは写本と群衆の声の間で、誰の記憶を守るかを迫られる。青い蝋印の写本、運河に浮かぶ銀の文字、鐘楼の三打ち──月と文字が交差する夜の場面描写と、記憶の喪失をはらんだ道徳的選択が読みどころの物語。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第5章
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 終章