舞踏の悪役令嬢は恋ではなく自由を選ぶ
儀礼が運命を決めるなら、同意でその意味を取り戻す。
あらすじ
カミラは宮廷の舞踏が人々の運命を規定する装置になっていることを知り、舞踏とそこに刻まれた古文書の読み替えで「当事者の選択」を取り戻そうと動き出す。合意を基盤に文言を再解釈する能力――合意読み替え術――を持つ彼女は、妹ミラや舞踏師エレナ、書記ハーヴ、仲間のタヴィスらとともに、儀礼院や保守派と対峙し、公開の議論や舞踏そのものを舞台にして制度の変革を試みる。だが術の行使には代償があり、法と慣習に深く組み込まれた力構造、裏に潜む文書の秘密、仲間たちの選択が次々に問いを突きつける。舞踏の身体性、儀礼と法の重なり、個人の犠牲と共同の自由を巡る駆け引きが物語の読みどころだ。