音速鞭の案内人と境界警備隊
合意が開く一度の道具、代償を抱えて進む。
あらすじ
境界地帯──鉄と瓦礫に光る赤い監視灯の下で、かつて「案内人」と呼ばれた者たちが細い革の鞭、通称「音速鞭」を巡って動く群像劇。鞭は仲間の合意を媒介に一度だけ作戦を現実化する力を持つが、単独使用や合意の欠如は感覚の喪失や予期せぬ波及を招く。避難民を守ろうとする案内人たちと、秩序を持ち込もうとする境界警備隊の対峙、そして合意をめぐる倫理的な選択が物語の中心だ。失うものと守るべきもののはざまで、仲間同士の信頼と決断が試される読みどころが続く。