水脈の測量士

誰も見えない水を、誰もが使える地図にする。

あらすじ

トウリは濃紺の光を帯びた地図と、欠けた真鍮片を携える若い測量士。井戸が干上がり、王都は水脈を一括して制御しようとする。物語は地下道や古い駅跡、海へ続く歯車通路などを舞台に、現場で『水位・苔の向き・反響』という三つの証拠を自ら採り、誰もが参画する記録で水の行方を守ろうとする人々の葛藤を描く。エナやミレア、ガロ、セドら仲間とともに、公開と共同観測で中央の支配に対抗する一方、地図を動かすたびに測った者の記憶や体温が薄れていくという重い代償が重くのしかかる。物語の読みどころは、地下と海を結ぶ探索描写、測量という仕事の倫理、共同で記録をつないでいく営みの緊張と希望だ。終局がどうなるかは明かされず、空白を埋める行為そのものが問いを残す。

エピソード

  1. 第1話 序章|第一部 地図を民へ
  2. 第2話 第1章 枯れ井戸の三つの証拠
  3. 第3話 第2章|水脈の測量士
  4. 第4話 第3章|水脈の測量士
  5. 第5話 第4章|水脈の測量士
  6. 第6話 第5章|水脈の測量士
  7. 第7話 第8章|水脈の測量士
  8. 第8話 第9章|水脈の測量士
  9. 第9話 第10章|水脈の測量士
  10. 第10話 第12章|水脈の測量士
  11. 第11話 第一部幕間|第二部 空を閉じる河
  12. 第12話 第16章|水脈の測量士
  13. 第13話 第17章|水脈の測量士
  14. 第14話 第18章|水脈の測量士
  15. 第15話 第21章|水脈の測量士
  16. 第16話 第22章|水脈の測量士
  17. 第17話 第24章|水脈の測量士
  18. 第18話 第二部幕間|選び直す夜
  19. 第19話 終章|新しい朝
  20. 第20話 巻末特別章|巻末特章