無音の剣、世界を奏でる

無音の余白を、誰が守るのか。

あらすじ

音が世界の仕組みを支配する王国。スタジオで他者の感情を“完成”させる作曲家・久遠律は、音の余白が誰かの何かを奪っていると感じ始める。一方で、聴覚を失った剣士ルカは、音が生まれる直前の揺らぎを読むことで刃を振るい、仲間の色を視る奏術士ミナ、壊れた楽器を蘇らせるガロ、声を封じられた王女セレネらと出会う。共鳴塔が街と人々の拍を一つに整えようとするなか、個々の拍(リズム)を守るか――統一された“救済”に身を委ねるかが対立の軸になる。音の有無をめぐる倫理と、視覚・触覚で描かれる異なる感覚世界、刃が切り取る代償をめぐる選択が読みどころ。物語は、失われる記憶や感覚の細部描写を通じて「余白」をどう扱うかを問う。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第一章
  3. 第3話 第二章
  4. 第4話 第三章
  5. 第5話 第四章 封じられた王女
  6. 第6話 第五章 燃料になる心拍
  7. 第7話 第六章
  8. 第8話 第七章
  9. 第9話 第八章
  10. 第10話 第九章
  11. 第11話 第十章
  12. 第12話 第十一章
  13. 第13話 第十二章
  14. 第14話 終章