土を起こせば、辺境は咲く
土の声に耳を澄ませ、鍬で明日を耕す。
あらすじ
十三歳の若き領主レオン(かつての名は朝倉稔)は、雨の匂いと泥の感触で世界を読む力を持つ。荒廃した辺境の村で、収穫を脅かす土の病と水脈の乱れ、外部から流れ込む脅威に対し、鍬と知識、土の声を頼りに村人たちをまとめていく。無口な井戸守りミラ、元兵士のガルドと猟犬ラッカら仲間とともに、水路の痕跡や古い地図を手掛かりに根源を探り、種を守るために手を汚す日々が始まる。土の匂いと微かな青い脈が示す謎、共同作業と細やかな農作業描写が読みどころの、手仕事と共同体の再生を描く物語。