新月市場の記憶鑑定士

掌が読む、消えた日々。

あらすじ

久瀬透は、物の傷跡からその歴史を読み取る鑑定士だった。ある留守電の震えた声を機に、彼はリオネルと名を変え、新月にだけ開く海底都市ノクタの市場へ足を踏み入れる。そこでは水晶片に記憶が封じられ、白環が事実を、黒環が感情を刻む売買が行われていた。透は、断片の中に残された弟のような声と、白と黒の間に差す“零日”と呼ばれる欠落を見つけ、ミナ、セレネ、ガルド、小獣ルゥとともに記憶の取引の裏を追う。倉庫や金庫での潜入、証言を繋ぐ試みを通じて、消えた記憶の輪郭を取り戻すか、それとも新たな犠牲を生むのかという葛藤が物語の中心になる。繊細な記憶描写と海底市場の異様な情景、仲間同士の声で欠落を埋める試みが読みどころ。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第五章 買われた幼年期
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 終章