肖像修復師の帝国

欠けた肖像が問いを呼ぶ。

あらすじ

肖像修復師エルネは、傷んだ絵の「問い」を消さずに残すことを信条に働く。宮廷に並ぶ金縁の肖像と、そこに刻まれた助言が市民生活を左右する世界で、修復の現場は制度と倫理の最前線となる。依頼人の若返り指示や、誰かが選ぶ「基準筆」によって問いが取捨選択される現実を前に、エルネと仲間たち(記録官リオ、顔料師ミナ、護衛ガド)は、名前を先に記すという小さな抵抗と記録の仕組みを作り始める。雨に濡れた回廊、折れた青い筆、名簿や欠片が示す記憶の代償――職人の技と政治の力が交差する中で、誰の声を残すのかをめぐる葛藤が動き出す。読みどころは、修復という行為を通して問いと記憶を扱う倫理的選択と、そのために払われる個人的な代価だ。

エピソード

  1. 第1話 序章
  2. 第2話 第1章
  3. 第3話 第2章
  4. 第4話 第3章
  5. 第5話 第4章
  6. 第6話 第5章
  7. 第7話 第6章
  8. 第8話 第7章
  9. 第9話 第8章
  10. 第10話 第9章
  11. 第11話 第10章
  12. 第12話 第11章
  13. 第13話 第12章
  14. 第14話 終章
  15. 第15話 巻末特別章
  16. 第16話 巻末特別章
  17. 第17話 巻末特別章