夜明け鎖の鑑識官と真昼司令部
一度だけ動く鎖、選ぶのは誰か。
あらすじ
夜明けにだけ反応する細い金属の鎖——“夜明け鎖”を掌に持つ黎は、避難民と小さな共同体を守るために動く。舞台は真昼司令部の監視が張り巡らされた都市と、その周縁に作られた避難所や廃倉庫。夜明け鎖は合意を共有した作戦を一度だけ現実化する力を持つが、単独で使えば身体の感覚を失う代償がある。黎と仲間たちは、収容と保護を強いる制度に抗いながら、誰が選び、誰が代価を負うのかをめぐる苦闘と連帯を重ねていく。本作は鎖の起源や制度化の謎が少しずつ明らかになる過程と、合意・責任・犠牲を問う群像劇としての読みどころがある。