罪を映す教師は敵と共に生きる
罪を映せば記憶は削れる。教師たちの選択が町を動かす。
あらすじ
教室の窓に無数の口や告白が重なって浮かぶ――“罪映し”と呼ばれる映像が人々の記憶や告白を可視化し、それを基に行政や宗教、軍が裁きを下す世界。教師たちはその映像を扱える能力の代償に、自らの記憶を失っていく。生徒を守りたい彼らは、強制的な救済を続ければ呪いが増幅することを知りつつも、証拠と制度と対峙しなければならない。校舎の静謐な朝から祭場の公開儀式、王都へ向かう書類の謎まで、仲間との協議と個々の選択が連鎖する道徳と政治の葛藤が描かれる。誰を信じ、何を犠牲にするか――記憶と責任を巡る物語。